株式会社ワールドで〈UNTITLED(アンタイトル)〉のデザインやリブランディングを手がけてきた平山展子(ひらやまのぶこ)さんが、2016年に独立して自らのデザイン会社『LESS IS MORE(レスイズモア)』を設立。2018SSからオリジナルブランドを本格始動します。ブランド名は〈LESS IS MORE+(レスイズモア プラス)〉。
〈LESS IS MORE+〉の2018SSコレクション。
美しく見える立体的なライン。
日本製ならではの心地よさ。
〈LESS IS MORE+〉の洋服は、着たときに美しく見える立体的なラインとともに、素材、縫製にこだわった着心地の良さが魅力です。「流行マーケティングにとらわれることなく、布を使った日常の表現として洋服を作りたい」と語る平山さん。シンプルな装いにアートとデザインの要素を軽やかに取り入れることで、時代を超えた豊かさを追求しています。
〈LESS IS MORE+〉の2018SSシンガポールエキシビジョン。会場はチョンバルエリアの人気書店Books Actually。
定番をおさえながら裾など細かなディテールにさり気なく今の空気感を盛り込むスタイルは、日々の生活の中で余白を楽しむ大人の女性たちから、早くも高い評価を得ています。製品はすべて日本の工場で生産し、クオリティ管理に余念がないのも嬉しいポイントです。〈LESS IS MORE+〉の精神は、余計なものを削ぎ落とし、大切なものにフォーカスすること。
〈LESS IS MORE+〉の2018SSコレクション。
移り変わりの早い業界においてブランドが一貫して目指すのは、質の良さにこだわり、長く愛されるシンプルで良質な商品を提案し続けること。
〈LESS IS MORE+〉の2018SSコレクション。
クリエイターと協力することで、
時代を超えた豊かさを追求する。
また、これまでの仕事を通じて出会い、ブランドのスピリットに共感する様々なクリエイターたちをキュレーションし、自身の服と組み合わせて表現していくことにも積極的です。
シンガポールの展示風景。Books Actuallyの店内に2018SSのルックを展示。
2018SSのルックブックではファッションやアートを中心に活動するフォトグラファーの田中雅也さん、アートディレクターの伊藤宏通さんを起用。そして、2018SSコレクションではアジア進出を視野に入れ、日本のみならずシンガポールでの展示会を開催しました。
シンガポールの展示風景。クリエイターとコラボレーションして、2018SSアイテムをお披露目。
シンガポールのカルチャー・スポットで、
2018SSのコレクションを発表。
シンガポールの展示会ではシンガポール・カルチャーを牽引する本屋「books Actually」にて、イラストレーターの花畑知香さんとフローリストの大谷祥代さんとコラボレーションしたインスタレーションを展開しました。
シンガポールの展示風景。イラストレーター花畑知香さんの作品。
それぞれのクリエイターのポジティブなエネルギーを、〈LESS IS MORE+〉というブランドのフレームの中で作品にしています。そのスタイルが注目され、シンガポールの展示にはファッション・バイヤーやメディア関係者、モデルなど、オープニング2日間で約100名が来場しました。
伊藤さんの映像と大谷さんのフラワーアート。
書店ならではの空間を活かした展示風景。
2018SSアイテムは来年1月からの展開予定。
スタイリストやクリエイターも来場。
今シーズンのテーマは「強さと儚さ」。相反する2つのテーマを表現すべく、基本的に白のアイテムが多いブランドの中で、赤やバイオレットなどビビットな色を使ったアイテムも展開予定です。
左から〈LESS IS MORE+〉代表の平山展子さん、フラワーアーティストの大谷祥代さん、イラストレーターの花畑知香さん。
ターゲットはファッションだけではなく、食や住居など自身のライフスタイル全般にもゆるやかにこだわりをもつ、バランス感覚を持った女性。「流行に流されず、審美眼を持ってほんとうの豊かさを求める人々へ届けたい」と平山さんは言います。日々の余白を楽しむ「シンプル+α」のスタイルをまとうことで、心地よい時間が生まれるのではないでしょうか。豊かさを大切にする時代に、自分らしく生きる女性を応援する〈LESS IS MORE+〉。今後の展開に期待しましょう。
シンガポールのチームと一緒に記念撮影。左からBooks Actuallyのレイシーとケニー、WEBメディア『Here Now Singapore』のイチローさん、平山さん、花畑さん、大谷さん、EDIT LIFEの松尾、通訳の西崎さん。
写真:田中雅也、松尾仁 文・編集:山本なつ紀、松尾仁