MY CART

EDIT LIFEでも人気の〈turk(ターク)〉は、ドイツの鍛冶職人アルバート=カール・タークによって1857年に生まれたブランド。鉄の塊(銑鉄)を高温で真っ赤になるまで熱し、何度も叩いて成型する鍛造という製法で作られた「クラシック フライパン」を、皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

先日、この〈turk〉を使ったレシピブックturk フライパン クックブック:毎日のおかずから、もてなし料理まで 鉄フライパンを使いこなす 61レシピが発刊されました。今回は、この著者でありフードスタイリスト・料理研究家の野口英世さんにインタビュー。書籍に掲載されたレシピを特別に公開いただくとともに(レシピページはこちらから)、〈turk〉の魅力をお伺いしました。

デザイン性と機能性に優れた逸品。
道具を愛する野口英世さんが〈turk〉を選んだ理由。

野口さんが現在所持している〈turk〉は、20cmの「クラシック フライパン(以下、フライパン)」、20cmの「クラシック グリルパン(以下、グリルパン)」2点、24cmのグリルパン、28cmのグリルパンの計5点。これほど〈turk〉を愛用している野口さんですが、5年前に初めて24cmのグリルパンを購入するまでには躊躇もあったと言います。

野口英世さん(以下、野口):『職業柄、もちろん〈turk〉の存在は知っていました。オシャレなお店で見かけるからデザイン重視の台所道具なのかなって。でも使ってみたらそのイメージはいい意味で覆されました。今ではなんでもっと早く買わなかったんだろうと思っている道具のひとつなんですよね(笑)』

台所道具好きが高じて、これまで試してきた数多くの道具の中から、本当におすすめしたいものだけを紹介した書籍『使いやすい台所道具には理由がある』(誠文堂新光社刊)を発刊している野口さん。道具を買う前にはできるだけ使い心地を試してから購入するようにしているそうですが、〈turk〉を試す機会はなかったのだそう。それでも購入に踏み切ったのには、こんな理由がありました。

野口:『道具を買うときには、必ずその理由を自分のなかで決めてから買うようにしています。買ってもしまいっぱなしになると悲しいですから。購入前に試して美味しさや使いやすさがわかればそれが一番の理由になるんですが、試すことのできなかった〈turk〉を買ったのは、まず見た目が素敵でテーブルウェアとして活躍してくれそうだと思ったこと。黒い〈turk〉を食卓に置くとコーディネートが引き締まるし、おもてなしの演出が簡単にできます。24cmのサイズを選んだのは、程よい大きさで日常の料理に使えることと、他の食器と一緒にテーブルに並んだときのバランスがポイントでした』

野口さんが初めて買ったダブルハンドルのグリルパンは、日本オリジナル企画の商品。フライパンよりも深さがあり、すき焼きなど汁気のある料理はもちろん、ハンドルがコンパクトなのでオーブンにそのまま入れることができ、グラタンやローストチキンなどのオーブン料理にも適しています。

野口:『オーブンをよく使うので、オーブン料理に使えることも理由のひとつです。それから海外のフライパンは“焼く”ことを目的として作られていますが、日本の料理には“焼く”“炒める”“煮る”など、いろいろな調理法がありますよね。そんなとき、海外のフライパンは浅いので汁気がすぐに飛んでしまいますが、日本で企画された深めのグリルパンなら、汁気の多い料理など、焼く以外の調理法にも対応してくれます。鉄製で重いですが、両手で持つと重量が分散されるので、どちらかというと鍋のような感覚で使ってみようと思いました』

外側はカリっと香ばしく、中はジューシー。
野菜が主役級のご馳走になる驚きの美味しさ。

そして〈turk〉を購入し、実際に食卓に取り入れてみた野口さん。テーブルウェアとして活躍するのはもちろんですが、何よりも想像を遥かに超えて料理が美味しく仕上がることに驚いたそうです。

野口:『いろいろと理由を考えて買いましたが、理由なんていらないほど、あらゆる料理がとにかく美味しかった! たとえばフッ素樹脂加工のフライパンで野菜を焼いたら付け合わせ的な存在にしかならないですが、〈turk〉で焼くと主役級の存在になります。外側はカリっと香ばしく焼け、中は水分が程よく残っていてジューシー。なすを単純に焼くのと、揚げるのとでは、中のジューシーさが全く違いますよね。フッソ樹脂加工のフライパンと〈turk〉を使うのでは、仕上がりの感覚にそれくらいの差がありました』

蓄熱性に優れている〈turk〉は、熱くなるまでに少し時間はかかるものの、一度熱くなると温度が安定します。その高い温度のままじっくりと加熱することで食材の味を引き出し、ステーキはよりジューシーに、野菜は甘みが凝縮され、卵料理はふっくらと仕上がるのです。

野口:『美しい焼き色も〈turk〉の魅力のひとつ。鍛造で作られているので鍋肌に細かな凹凸があり、いい意味で熱のあたりが柔らかなんです。そのため、調理するときに気を遣いすぎなくても大丈夫。〈turk〉に任せておけば美味しい料理ができるという感覚です。また、鉄のフライパン=お手入れが大変と思いがちですが、金タワシで洗って火にかけて水分をとばすだけなので、それほど手間もかかりません』

ひとつあれば何でも作れる。
料理を作るのが楽しくなる鉄のフライパン。

『turk フライパン クックブック』では、短時間で作れる野菜のおかずから、朝や昼にぴったりのごはん、夕食の主役になるメインディッシュや来客時のおもてなしに最適の一品料理、デザートまで、中華や和風、イタリアンとジャンルもさまざまな61品のレシピが紹介されています。

野口:『食材の味を十分に引き出してくれるから〈turk〉を使って料理をするのが楽しくて。作りたい料理がどんどん湧いてきました。この本はそんな料理の一部を紹介した一冊です。提案したかったのは、毎日の料理に気軽に〈turk〉を取り入れてほしいということ。食卓にもう1品加えたいときには、20cmのフライパンやグリルパンで、玉ねぎやズッキーニなど、その時ある野菜を焼くだけでご馳走になります。2人分の朝ごはんも24cmのグリルパンで野菜を焼いて、最後に卵を落として目玉焼きを作ってそのままテーブルに。グラタンも食材を炒めるところからソース作りまでグリルパンでやって、オーブンに入れるだけ。〈turk〉がひとつあれば、何でもできちゃうんですよね』

道具は使い続けてこそ!
料理の腕をあげてくれる〈turk〉。

毎日の料理に気軽に使える機能性を兼ね備え、テーブルウェアとしても重宝する〈turk〉。最後に、購入を考えている方に向けておすすめのアイテムを教えていただきました。

野口:『最初のひとつとして選ぶなら、2人分の料理が余裕で調理できる26cmのフライパン。それか汁気の多いものに使えてオーブンにも入れられる24cmのグリルパンでしょうか。パンケーキやちょっとしたものを焼くために欲しいなら、片手で手軽に扱える20cmのフライパンもかわいいですよ。道具は使い続けてこそのもの。自分の片腕になってくれるような道具を選ぶと、毎日の料理が本当に楽しくなります。確かに〈turk〉はちょっぴり高価な調理道具ですが、フッ素樹脂加工のフライパンと違って、一生使い続けられます。使っているうちにきっとあなたの料理の腕もあげてくれますよ』

EDIT LIFEでは〈turk〉のフライパンとともに、野口さんのサイン入り『turk フライパン クックブック』(誠文堂新光社刊)を販売しています。(こちらから。)また、書籍に掲載されているレシピの一部を特別に公開していますので(レシピページはこちら)、ぜひ、チェックしてみてください。きっと、毎日の料理がもっと楽しくなりますよ。

また、11月18日(土)には、『turk フライパンクックブック』の出版記念イベントが伊勢丹新宿店本館5階のキッチンダイニング/キッチンスタジオにて開催(要予約制)。野口さんから〈turk〉を使うときのコツやお手入れ方法についてのレクチャーが受けられるとともに、書籍掲載の料理実演、ランチ形式での食事(野菜料理、メインディッシュ、デザートの計3品)が楽しめる着席6名の豪華なイベントです。残念ながら既に着席分は満席ですが、立ち見参加は可能。〈turk〉の魅力を体感するために、足を運んでみてはいかがでしょうか?

*本イベントは終了いたしました。
鉄フライパンturkの使いこなし術教えます
開催日:2017年11月18日(土)12:00~(約90分)
講師:料理研究家 野口英世
料金:お一人さま 3,780円(税込)
人数:先着6名さま *募集終了。
会場:ISETAN新宿店本館5階=キッチンダイニング/キッチンスタジオ(東京都新宿区新宿3-14-1)
内容:タークの商品紹介(手入れや使い方のコツ等)、新刊『turk フライパンクックブック』掲載の料理実演、試食(野菜料理、メインディッシュ、デザートの計3品)
当日メニュー:<前菜:野菜メニュー4種の盛り合わせ> にんじんとさつまいものクミン焼き、なすの香菜ナンプラーソース、たたきごぼうのフリット ガラムマサラ風味、ブロッコリーとかぶのアンチョビくるみソテー <メイン> 栗ときのこのポークソテー <デザート> キャラメルアップルシナモンケーキ
問い合せ先:ISETAN新宿店本館5階=キッチンダイニング/キッチンスタジオ TEL03-3225-2641

写真:田上浩一、大山裕平 文:宗円明子 編集:松尾仁 協力:誠文堂新光社、『turk フライパンクックブック』

▽turkのアイテムはこちら

野口英世(のぐち・ひでよ)

フードスタイリスト、料理研究家。広告や雑誌のフードコーディネート、企業の撮影用料理制作やフードスタイリングなどを手がけ、無理や無駄のない、作り手重視の効果的なレシピや、おいしさと美しさを兼ね備えた、スタイルのある食を提案するのが得意。著書に『使いやすい台所道具には理由がある』、『turk フライパン クックブック:毎日のおかずから、もてなし料理まで 鉄フライパンを使いこなす 61レシピ』(ともに誠文堂新光社)などがある。

EDIT LIFE NEWS

メールサンプル

EDIT LIFE のイベント参加先行予約やおすすめの商品情報を
週に1回程度、メールで配信しています。
購読をご希望の方はこちらから登録をお願いいたします。

お名前

メールアドレス