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アート志向の高いインテリア小物やメンズライクな日用品など、個性ある商品を求めやすい価格で作り続ける日本メーカー〈PUEBCO〉。代表の田中裕高さんは世界各国の骨董市やフリーマーケットを歩いて、日頃から商品の原型となるものを探しています。今回の記事は、田中さんが世界のフリーマーケットで買った、いわば〈PUEBCO〉のDNAともいえるアイテム紹介の[後編]です。世界のビンテージ雑貨を見るだけでも楽しいですが、田中さんが気になったポイントを知ることで、普段のもの選びのヒントにも繋がると思います。

[前編]はこちらから。


PUEBCO DNA 16:見た目は可愛いが、ヘビーディーティな琺瑯ポット。

アメリカのVOLLRATH社の古い琺瑯ポット。「ルックスは可愛らしいですが、作りはかなりヘビーデューティーで、厚めの鉄板を使っている点がいいと思って買いました。この雰囲気の琺瑯だと、だいたい0.3ミリぐらいの薄い鉄板を使うんですけど、1mm近くあったと思います。この厚みの鉄板を琺瑯にするにはかなりの技術が必要で、型代にも費用がかかるんです。だから、かなりいいなと思いました」。

PUEBCO DNA 17:アルゼンチンで見つけた、琺瑯マグ。

「アルゼンチンで買った琺瑯のマグカップです。実際には工場はエクアドルにありました。いろいろ扱いたかったんですけど条件が折り合わず、やらなかった商品です」。マッドな赤色が目を引くが、内側とフチ、取手がダークグレーになっていて、男らしい印象を与えるデザイン。

PUEBCO DNA 18:水平を測るキーホルダー。

アルゼンチンで買ったという、水平を測るキーホルダー。「これは、なんとなく買った気がします。5個ぐらい買って、そのままずっとあったものです」。

PUEBCO DNA 19:航海のための、拡大鏡。

ずっしりとした重みのある拡大鏡。「海で船長が地図の上に置いて使うタイプのレンズです。船が揺れるので重い必要がある。昔、使われていたものですね」。

PUEBCO DNA 20:イギリスとインドの関係を物語るペンケース。

落ち着いたカラーのペン・トレイは、インドで見つけたというもの。EVERSHINE MAX PRODUCTというシールが貼られている。「イギリスがインドで作らせていたか、イギリス製だったか、どちらかだったと思います。インドは非常にイギリス文化が色濃く残っている国ですからね」。

PUEBCO DNA 21:何かの目的のための定規。

「これは何か目的のある定規なんです。ただ、その目的が何かはちゃんとは見ませんでした」。端についている金具の穴から、定規の真ん中部分がスライドできるようになっている。裏面には、「Settings 159 opp 22」「Area Circle =πr2」「Equivalents」などの表記が記されているが用途の詳細は不明。

PUEBCO DNA 22:LEFIELL COMPANYのプレミアム定規。

アメリカの食肉加工機器メーカーLEFIELL COMPANYのロゴが入った定規。「これはプレミアム(おまけ)として配るために作られた定規ですね」。

PUEBCO DNA 23:ビジュアルに惹かれたアンティークボックス。

赤いラインとA・R・Pの文字がアクセントになっているビンテージボックス。「これはどこで買ったんだろう。アメリカだったかな。ちょっと忘れました。もともと何が入っていたか全くわからないですが、見た目が単純にいいと思って買いました」。

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PUEBCO DNA 24:薬品を運ぶためのコンテナ容器。

「OPEN-ONLY-FOR-USE 」と書かれたボックス。「これはたぶん、薬品を入れるためのコンテナ容器だったと思われます。確か、アメリカで買いました」。

PUEBCO DNA 25:ビンテージ缶を使った、シトロネラのキャンドル。

ビンテージ缶を使ったキャンドル。「古いティン缶をインドで集めて、虫除け効果のあるシトロネラのキャンドルを入れて売ろうと思ったものです。ティン缶の塗装インクの種類によっては、キャンドルの成分と化学反応を起こして少しべたつくことがわかったので、商品化を諦めました」。

PUEBCO DNA 26:ピルケースにしようと考えたシルバーのケース。

「Faro ORIGINAL RECORD」と刻印されたビンテージケース。「このケースがもともと何用だったのかはわからないですけど、雰囲気が好きでピルケースとして作りたいと思って買いました。後になって、もっといい原型を見つけたので商品化はしませんでした。最終的に商品化したのは、マッチケースを原型にしたものです」。

PUEBCO DNA 27:ジャンクで購入した、ジャンクボックス。

アメリカのDORMAN PRODUCTS社のビンテージケース。「ブルックリンにある、ジャンクショップで買いました。店の名前が『ジャンク』というんですけど最高に好きな店です。これは大きくして製品化しました」。商品化されたシリーズは「DESCRIPTION」として展開されている。

PUEBCO DNA 28:「B&M HARD WARE」の四角レンチ。

「B&M HARD WARE,COMPANY」と刻印された、手になじむサイズの四角レンチ。「アメリカで買った工具ですね。確か、作っているのは台湾だったと思います。不要だったのですが、かっこよかったので買いました」。

PUEBCO DNA 29:インドで見つけた、軍もののパーツ。

インドで買ったというミリタリー・パーツ。「インドにミリタリー関係のパーツを集めて売っている店があるんですよ。払い下げを安く買って、切り売りにしているんです。ぼろぼろになったパラシュートバッグから、使えるものを取って売るとか。そういう店で買ったものです」。

PUEBCO DNA 30:壁に付ける、6連フック。

手の平に乗るサイズの6連フック。「たぶん、ヨーロッパで買ったものですね。いつか作りたいと思っていましたが、壁に直接付けるタイプのものは日本ではあまり売れないので断念しました」。

PUEBCO DNA 31:クランプのファーストサンプル。

ものを固定するクランプ。「これは買ったものではなくて、インドで作ったファースト商品サンプルです。古い万力をアメリカで買って、インドで作りました。結局、値段が折り合わず、製品化はしませんでした」。

PUEBCO DNA 32:パンケーキを焼くための型。

長さ25cm、幅5cm程度のケーキ型。「これは、パンケーキやお菓子を作るための型です」。菓子職人によって使い込まれたであろう時間の経過が、塗装の剥がれ具合に現れている。

PUEBCO DNA 33:工場の生産ラインで使われていたトレイ。

工場の生産ラインで使われていたというトレイ。「フリーマーケットで見つけたもので、これを原型に、形を変えて商品化しました。これ自体は粉帯塗装だったと思いますが、エナメルにして作りました」。商品化されたシリーズは「Enamel Ware」として展開されている。


これらのアイテムは、EDIT LIFEのONLINE STOREにて購入いただけます。ほかのアングルの写真が見たい方は、メールかお電話にてご連絡ください。

また、〈PUEBCO〉のオリジナルアイテムは、こちらからご購入いただけます。

たなか・ひろたか

メーカーを経て、2008年に〈PUEBCO〉を創業。アート志向の高いインテリア小物やメンズライクな日用品など、個性あるアイテムを扱っている。

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