EDIT LIFEチームは、昨年、買い付けのために岐阜県を訪ねました。多治見の器、美濃市の和紙、関市の刃物など、岐阜県は古くからものづくりが盛んな土地。エリアごとで栄えている産業が異なり、街の表情もガラっと変わるので、一県だけを訪れたとは思えないほど充実した買い付け旅でした。
この旅のなか、美濃市で出合ったのが老舗和紙メーカー・古川紙工さん。伝統を重んじながらも新しいデザインを取り入れて、今の暮らしにフィットした紙製品を扱っているメーカーです。今回は『楽食住』展でも販売している美濃和紙のアイテムをご紹介します。
古川紙工さんは、美濃市内に直営店「紙遊」を構えています。
向き合うと背筋が伸びる、美しいレターセット
古来の日本で、最も美しく高貴とされていたのは「純白」でした。和紙でその白さを表現できないかと試行錯誤を繰り返して生まれたのが、古くから壁画や絵画に使われていた「貝殻胡粉」を和紙の原料に漉き込むという、とても繊細で高度な技。この技を用い、職人さんの手によって1枚1枚丁寧に漉かれたのが、マットな質感の独特な白さと輝きのある、オリジナルの美濃和紙です。「鳳凰の手紙」は、この美濃和紙でできた便箋15枚と封筒5枚が含まれ、本のような収納ケースに収められたレーターセット。美しいレターセットと向き合うと、背筋が伸びるような感覚になります。大切な人に手紙を書くときにお使いください。
結婚を控えた友人に贈りたい「鳳凰の涙 / 花嫁のたからもの」
結婚式は、一生に一度の大切なセレモニー。これまで自分を見守ってくれた両親との思い出がよみがえり、思わず涙を流す新婦も少なくありません。その大切な涙を繊細でやわらかな美濃和紙で受け止めることができたら……という想いから「鳳凰の涙 / 花嫁のたからもの」は生まれました。ボックスのなかには「なみだ紙」と名付けられた1枚の和紙と、檜のフレームが収められ、式後、なみだ紙をフレームに入れて飾っておくことができます。結婚を控えたお友達へのギフトとして選んでみてはいかがでしょう。
これさえあれば困らない。手漉き和紙ハガキ入りレターセット
少しかしこまって手紙を書きたいとき、家にひと箱あれば便利なのがこちらの「美濃和紙書簡箋」。すべらかな書き心地の便箋10枚と封筒5枚(共に機械漉き)と、手漉きの葉書3枚がセットになった商品です。「手紙を書く」という行為は、気持ちまで豊かにしてくれるもの。メールで済ませがちなやり取りを、ときにはあたたかみのある和紙の手紙や葉書に変えてみると、相手側にもいつもとはちょっと違った気持ちが届くかもしれません。
「ちょっとひと言」を添える。
書類や品物など、郵送で何かを送るときに添えたい一筆箋。かしこまって書くほどではないけれど、大切な「ちょっとひと言」を伝えるときにおすすめなのがこちらです。左側は罫線なしの自由度の高い一筆箋。右側は「ひと絵ひと言箋」の名前の通り、上側に絵を描くことのできるスペースが設けられています。オフィスにも常にストックおくと便利ですよ。
男性におすすめ!モダンなご祝儀袋
ご祝儀袋を選ぶとき、おしゃれなデザインのものが少なくて困った経験はありませんか? せっかくのお祝いごとだから、素敵なご祝儀袋で「おめでとう」の気持ちを伝えたいですよね。古川紙工の「GIFT ENVEROPE」は、そんな方におすすめのご祝儀袋シリーズ。左側は水引の素材に金色の縄を取り入れた、スマートかつ力強い印象のあるデザイン。男性が使いやすいようにと考えて作られたそうです。よりシンプルで美しい印象のある右側は、男性はもちろん、女性も使えるデザインです。お祝いごとの定番としてどうぞ。
EDIT LIFEでは、今回ご紹介したアイテムのほかにも手漉き和紙の葉書や便箋、名刺などを扱っています。ぬくもりのある美濃和紙にのせて、大切な人に気持ちを届けてください。
紙遊
岐阜県美濃市の中心街「うだつの上がる町並み」にある、古川紙工さんの直営店。美濃和紙をはじめとした和紙や和紙雑貨が並ぶ店内にはギャラリースペースも併設されています。美濃を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。住所:岐阜県美濃市常盤町2296
TEL:0575-31-2023
営業時間:10:00~17:00 *火曜定休(祝日は除く)
http://www.shiyu.co.jp/
(写真:山崎智世、編集:松尾仁、文:宗円明子)