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各地の陶器市に赴いてお気に入りの作家を探すのも楽しいですが、女性らしくてかわいいものや、シンプルでぬくもりを感じるものが多く、案外、メンズライクな器と出会う機会は少ないもの。今回、ご紹介するのは、アートの視点を大切にしながら、毎回、作風をがらりと変えて作品を発表し続ける須藤圭太さんの “線と模様”シリーズです。

“線と模様”のシリーズは、泥漿(でいしょう)によって盛り上げて線を表現する「いっちん」の装飾技法が使われています。繊細な線が積み重なって浮かび上がる幾何学的な模様は、太古から伝わるような不思議な魅力があり、同時に近代的なグラフィカルな印象も。古代文明に生きた民族たちが、それぞれの“線と模様”を生み出し継承していった、悠久の時間へのリスペクトも感じられます。

強い存在感を放つ、
深みのあるブラックの器。

艶のあるブラックの器は、シルバーに近いブラウン・グレーの模様によって強い存在感を放つシリーズ。緑の釉薬を加えることで深みのあるブラックに仕上がっています。線と模様がメンズライクな印象を高め、程よい高級感も演出。コーヒーやビールを飲む日常や、友人を招いて食事をする楽しい時間を、きっと特別なものにしてくれます。


▽“線と模様”黒い器シリーズ




ナスカの地上絵のような、
トライバルな白灰色の器。

空からナスカの地上絵を見ているような気持ちになる、グレーの器シリーズ。細かな線が集まって模様になり、模様が描かれていない余白のスペースからは、多角形の星が現れる。薄いグレーは、朝の光の中では柔らかな色合いに映り、間接照明の部屋では落ち着いた印象に。1日の時の流れを、ゆったりと楽しめるシリーズです。


▽“線と模様”グレーの器シリーズ



デザイン視点で楽しめる、
グラフィカルな茶褐色の器。

彩度の低いイエローの模様がグラフィカルに描かれた、ブラウンの器シリーズ。トライアングル模様を連ねたモダンなデザイン、自然物を感じる縄文イメージ、ブラウンの余白によって強調されるダイヤモンド模様など、デザイン視点で楽しめるシリーズです。彩度の低い色合いなので、グラフィカルに模様が入っていても落ち着いた印象を与えてくれます。


▽“線と模様”ブラウンの器シリーズ





毎日気持ちよく食事ができる、
優しいクリーム色の器。

クリーム色の器に艶感のあるグレーの線が描かれたシリーズは、テーブルの上を朗らかで優しい印象にしてくれます。稲や小麦のようなイメージが集まってできた中央の星には、豊作に恵まれそうな縁起の良さも。柔らかな色合いの小皿は、野菜や煮物など、いろんな食べ物との色彩バランスも良く、毎日気持ちよく食事を楽しむことができそうです。


▽“線と模様”クリーム色の器シリーズ

線と模様の歴史に想いを馳せて、
現代的に解釈したシリーズ。

古代文明の時代から“線と模様”は人々の生活を彩ってきました。そして近代に入り、グラフィックやアートとして、ビジュアルは進化していきました。古代から近代までの“線と模様”の歴史に想いを馳せて、現代的に解釈したこのシリーズは、きっと時代を超えて愛されていく作品です。そんな器を生活に取り入れると、食事をしたりコーヒーを飲む時間が、いつもより少し特別に感じられるかもしれません。


▽“線と模様”器シリーズのアイテムはこちら









須藤圭太 

アーティスト、陶芸家。1982年茨城県笠間市生まれ。東北芸術工科大学美術科工芸コース卒業、京都造形芸術大学大学院芸術表現領域修了、スイスのHAUTE ÉCOLE D’ART ET DE DESIGN GENÈVE/CÉRAMIQUE & POLYMÈRES修了。

東京、京都、茨城などで個展を開催。入選・受賞歴に高岡クラフトコンペディション入選、AMAKUSA陶芸展審査員特別賞ほか。また、松本良太さんとの兄弟陶芸ユニット「スタジオ2124」としても活動。

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